今年創立60周年を迎える名古屋フィルハーモニー交響楽団の東京公演の1曲目は、武満徹が谷川俊太郎の詩に音楽をつけた音楽詩「系図」。語りは映画「化け猫あんずちゃん」のかりん役などで知られる五藤希愛。武満が想定した10代半ばの少女そのものだ。
北イタリアのロンバルディア州、ミラノから北東に50キロほどのベルガモ。ガエターノ・ドニゼッティの生地であるこの都市には、1990年にドニゼッティ財団が立ち上げられ、毎年秋にドニゼッティ・オペラ・フェスティバルが開催されている。今年、舞台にかけられたの ...
都響と3回目の共演となるベルギー出身の指揮者デイヴィッド・レイランド、得意とするシューマンの交響曲第2番(21年)、第3番(23年)に続き、今回は第1番をメインに据えた。
福間洸太朗は、20歳で日本人として初めてクリーヴランド国際コンクールで優勝し、国内外で精力的に活動を行なっている。
チャイコフスキー「幻想序曲〝ロミオとジュリエット〟」は、メロドラマに流れない真摯(しんし)さを湛(たた)えていた。序奏は弱音を強調した宗教的響きで始まる。モンタギュー家とキャピレット家の争いの主題では、怒りが噴出するような強音が鮮烈な衝撃を与えた。一 ...
2025年9月に始まった尾高忠明と大阪フィルによるベートーヴェン・ツィクルス(主催者表記=チクルス)も、いよいよ最終回。これまでこの速リポでも、交響曲「第5番」、「第6番」が演奏された第3回(2025年12月11日)と、「第7番」、「第8番」が演奏された第4回(2026年1月28日)がリポートされているが、今回は「第9番」が演奏された。
石川県立音楽堂のコンサートホール改修に伴い邦楽ホールで行ってきた特別定期の最終回は、もはや「ピアニスト」の狭い枠に収めることが不可能となりつつある北村朋幹(1991年愛知県生まれ)がプログラムの3曲すべてを弾き振り。このうちフェデリコ・ガルデッラ(1 ...
この公演は日本の「リゴレット」上演史における画期になると、最初に断言しておきたい。徹底して楽譜を尊重すると、聴こえてくるものがこんなに違うのかと、改めて驚かされたが、これこそが紛れもないヴェルディの「リゴレット」である。
名誉音楽監督チョン・ミョンフンを迎えた東京フィルの2月定期シリーズ/定期演奏会は、ウェーバー、ブルッフ、メンデルスゾーンとドイツ・ロマン派の名品を並べた。基本的に12型の小ぶりな編成ながら低弦のプルトを増強した組成は、中低域の厚みや底力を志向するマエ ...
ドヴォルザーク「ヴァイオリン協奏曲」は、シュパチェク、フルシャともども〝お国もの〟。2人は2016年に都響とも同曲を共演しており、呼吸の合ったアンサンブルが随所に聴かれる。当時のシュパチェクは美音ながら線の細さを感じた記憶があるが、今回は格段の逞しさと生命力を備えた演奏へと変貌していた。
2024年から京都市交響楽団(京響)の首席客演指揮者を務めるオランダのヤン・ヴィレム・デ・フリーントが指揮。彼は17~18世紀の音楽を専門にピリオド奏法をモダン楽器に適応する演奏集団「コンバットメント・コンソート・アムステルダム」を1982年に創設、 ...
読売日本交響楽団の指揮台に登場するのは2023年以来2回目となるイギリスの俊英、ケレム・ハサン。ドイツ育ちで、2021年のクララ・ハスキル国際コンクール優勝者の中川優芽花。筆者は両人とも初めて実演で接したが、とても楽しく聴いた。
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